はじめまして
私は学生時代に建築を学び損害保険会社では火災保険の保険金支払に関する損害調査部門、社屋等の建築や賃貸借などの不動産部門、災害対策や危機管理などの総務部門、労働安全衛生に関わる検査部門などを経験しました。
また名古屋大学減災連携研究センターでは受託研究員として5年間、防災・減災に関わる数多くの幅広い知見に触れることが出来ました。
南海トラフ地震や首都圏直下型地震などの大きな災害が懸念されるいま個人や自営業、中小企業のみなさまが災害に負けないよう災害対策に関するお悩みやご相談にお応えできるよう、今般、コンサルティング業として災害耐性ラボをはじめることにいたしました。
なにぶんにも個人での事業のため大きな会社のようにはまいりませんが、これまで建築や損害保険や各種社会制度、危機管理、リスクマネジメントなど災害対策に役立つ多くのことを学び経験させていただきましたので、必ずお役に立てるものと考えております。
また個別の事案とは別に幅広く多くの方に災害対策にかかわる事柄をお届けできればと思い、このブログをはじめさせていただきます。
出来るかぎりわかりやすい内容でみなさまにご理解いただけるよう努めたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
参考:プロフィール
災害対策って何をすれば・・・
さて災害対策というと食料や飲料水の備蓄、そして避難や避難生活などが一般的ですが、誰しも災害で生命を失うことなど考えたくありません。
また例え生命をつなぐことができても多くの財産を失い元の生活に戻ることが困難になってしまうことも考えたくないものです。
しかし不幸にも災害で命を失い、また家や家財などの財産を失った方は大勢いらっしゃいます。
懸念されている南海トラフ地震や首都圏直下型地震では何十万という方が犠牲になることが想定されており、その中の一人が私やあなたでない保証はありません。
もちろん食料や飲料水の備蓄、避難は誰にとっても必要なことですが、災害から生命を守りたとえ財産を失っても元の生活に戻れるように、最悪の事態を想定して備えておくことは災害対策においてとても大切なことです。
しかし・・想定した最悪の事態すべてに万全を期すことは簡単ではありません。 ・・では具体的に災害対策として何をすればよいのでしょうか。
自分にとって必要な災害対策は何なのか誰しも悩むものです。とりあえず知人が、ご近所が、役所が、あるいはサイトで言ってるからこれとこれをやっておこうという方がほとんどではないでしょうか。
人それぞれ住んでいる場所も建物も年齢も家族構成も経済面も違います。
したがって、その方にとって本当に必要あるいは優先すべき災害対策は人と違って当然なのですが、自分にとってそれが何なのかを客観的に把握する必要があります。
新耐震の建物だから大丈夫・・・
地震保険をつけてるから大丈夫・・・
ほんとうにそれだけでいいんでしょうか。
マンションは大丈夫と思っていませんか?
二重ローンになっても生活できますか?
勤務先が地震の影響で経営不振になったらどうしますか?
誰しも自分や自分の家族の命を失ったり財産を失うことなど考えたくありませんから、具体的にイメージして災害対策に向き合い、そして考えることは簡単なことではありません。
そこでみなさんに具体的に災害対策に向き合っていただけるよう、災害耐性という観点でみなさんの災害に対する耐性(強みや弱み)をお伝えしたいと考えています。
災害耐性とはリスクマネジメントの考え方を応用したもので、名古屋大学減災連携研究センターで研究テーマとして取り組んでいた「災害に対する個人の生活継続マネジメント」の中でたどり着いたものですが、順次こちらのブログで紹介させていただきますので、よろしくお願いいたします。
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