地耐力とは地盤の地盤の耐力のことで、地耐力が大きいほど固い地盤で重い建物を支えることができ、逆に小さいほど柔らかい地盤となるが、建築基準法施行令(第93条)では地耐力を「地盤の許容応力度」として地盤の種類による許容応力度の数値を示している。
地耐力の大きさは「kN/㎡」で表し、建築基準法施行令では岩盤の地耐力は1,000kN/㎡つまり1平方メートルあたり100tの重さを支えることができるとされている。

例えば、 基礎に作用する圧力が50kN/㎡の場合、地耐力が50kN/㎡以上あれば地盤は沈下せずに済み、50kN/㎡未満だと地盤は壊れてしまうことになる。
地盤の地耐力を調べるためには,通常,標準貫入試験(質量63.5kgのハンマーを高さ76cmから打ち込み,打ち込まれたサンプラーが30 cm貫入するまでの回数を測定する)を行い,必要深度まで打ち込まれた回数をN値として表現し対象地盤の強さを求める。
<参考:地耐力の求め方(概算)> 地耐力は「荷重の分散効果」や「土の粘着力」「土の土被り圧」などから求めるが、概算であれば標準貫入試験によるN値から以下の計算式で地耐力を求めることができる。 地耐力(概算)=N値×10(kN/㎡) したがってN値が30であれば地耐力は30kN/㎡となり1平方メートルあたり3tの重さを支えることができる。